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『あさイチ』でも賛否沸騰! 脱法シェアハウス規制は貧困層を救うのか?

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『テラスハウス』-フジテレビ
 最近、若者の新しい生活スタイルとしてちょっとしたブームになっているシェアハウス。メディアでも取り上げられる機会が増え、現在放映中のフジテレビの番組『テラスハウス』では、海辺のシェアハウスを舞台に、やけにキラキラした若者たちの共同生活が描かれている。プロサーファーにモデル志望、作家志望、東京藝大生、そして現役アイドルと、今時ありえないような“リア充”たちが一つ屋根の下で恋や友情のドラマを繰り広げるのを見ていると、「シェアハウスこそが、この暗い時代の唯一の希望なのか!」という気さえしてくる。  ところが最近になって、そんな憧れの世界とはかけ離れた、シェアハウスの実態が明らかになりつつある。  劣悪で危険な「脱法シェアハウス」なるものが増加し、トラブルが頻発していると、一部の新聞やテレビが報道し始めたのだ。特に、NHKの朝の情報番組『あさイチ』がこの問題を取り上げたことで世間に知られるようになり、さまざまな物議を醸し出すこととなった。  いったい「脱法シェアハウス」とは具体的にどういうものなのか? その内容をのぞいてみると、確かにびっくりするような物件がめじろ押しだ。  あるニュース番組で紹介された物件では、二段ベッドの一つが一部屋となっており、間取りはわずか1.7畳。これは東京拘置所の独居房(三畳余)の約半分の広さだ。上下の部屋の仕切りはただ側面に板が張ってあるだけで、当然鼻をかむ音や寝返りの音など些細な雑音も丸聞こえだという。  また別の報道では、1フロアを58部屋に仕切ったシェアハウスでぼや騒ぎがあったことが紹介され、一歩間違えれば大惨事を引き起こしかねないと指摘されていた。  要するに、シェアハウスは新しい生活スタイルどころか、弱者につけ込む貧困ビジネスと化しており、しかも、なんの規制も受けず野放しに晒されてきたらしいのだ。  そして、こうした実態が明るみに出るのと並行して、政界からは与野党問わず「脱法ハウスを取り締まれ」という声が上がり、国土交通省も既存法令の寄宿舎の基準を適用する方針を打ち出した。そういう意味では、脱法シェアハウスの危険性がようやく認識され、遅まきながら行政も規制に乗り出したわけで、一見すると、悪い流れではない感じがする。  だが、一方ではまったく逆の見方もある。例えば、先の『あさイチ』がこの問題を取り上げた直後、番組には「貧乏人から住まいを取り上げるのか」「シェアハウスを悪者にする報道は問題の一面しか見ていない」という趣旨の批判が殺到。ネット上でも「業者や住んでる人はどうなるんだ?」「ネカフェよりましだろ。必要じゃね?」「マスゴミは貧乏人のことを何もわかってない」「利用する人が納得して住んでいるんだから、問題はない」といった、シェアハウス擁護派の意見が多数アップされた。  確かに、脱法シェアハウスは今、ネットカフェに代わって、弱者、貧困層の避難所の役割を担っている側面がある。  例えば、東京都では2010年7月から施行された「インターネット端末利用営業の規制に関する条例」によってネットカフェに入会する際、住所確認が求められるようになり、住居代わりにしていた利用者が行き場を失っていた。そこに脱法シェアハウスが登場したことで、ネカフェ難民が移り住むケースが増えているという。  そもそも、住居として比べれば、ネカフェより脱法ハウスのほうがはるかにましだ。例えば、ネカフェだと一泊が2000円程度なので月に6万円くらいかかるが、脱法ハウスの家賃は月3万円前後。敷金礼金をほとんど必要とせずに入居できて、住民登録もできるから、職探しも容易になる。つまり、ネカフェ難民は脱法ハウスに移り住んだことで、相対的にではあるが、住環境が改善した部分もあるのだ。  ところが今回、国土交通省が規制に乗り出したことで、せっかく新たな居場所を見つけたネカフェ難民たちが、再びそれを失いかねない危機に直面している。いや、住居を追われるのは、劣悪な脱法ハウス住民ばかりではない。方針通りに寄宿舎の基準が適用された場合、ごく一般的な物件も含めたシェアハウスの8割以上が不適合と判断され、1万人以上の居住者が追い出される可能性があるという。  今年6月、シェアハウスやネットカフェを経営する運営会社が消防法違反を指摘された施設の利用者に対し説明もなく退去勧告を出し、抗議した利用者側ともめ、最終的には利用者数名が東京地裁へ退去差し止めの仮処分申請を行うという騒動があった。  国民の住まいを守る全国連絡会の坂庭国晴代表幹事は「国が脱法ハウスの実態調査を進めれば、違反を指摘されて施設を閉鎖する業者が続出しかねない。放置しておくと、大変な社会問題になる」と懸念を語っている。  そもそも、今回、脱法シェアハウスが問題化したのは、シェアハウス居住者の安全確保だけが目的とは思えない。 「近隣住民からの苦情も大きいでしょう。住宅地の中の一戸建てやマンションの一室に突然、シェアハウスができて多くの居住者が住むようになったことで、近隣の住民から『知らない人が出入りしていて不安』『火事や事件が起きたらどうするんだ』『資産価値が下がってしまう』という声が出て、トラブルが頻発。裁判沙汰にも発展するようになった。そんな中、国土交通省が規制に乗り出し、世論の地ならしキャンペーンとしてマスコミ報道が始まったという構図です」(全国紙社会部記者)  そういう意味では、今回の脱法ハウス問題は「異物排除」という最近の日本社会の風潮がもたらしたともいえるだろう。  貧困問題の専門家である阿部彩氏は『弱者の居場所がない社会』(講談社現代新書)の中で、人が社会で生きる上で最も重要なのは社会に包摂されることであり、そのためには「つながり」と「役割」と「居場所」が必要だと指摘している。  だが、現実は逆だ。貧富の差は拡大し、職を追われた弱者は単に経済的困窮に陥るだけでなく、社会で必要とされる「役割」や人との「つながり」をすべてなくしてしまう。そしてわずかに見つけ出した「居場所」にまで、いつのまにか法規制の網がかけられていく。  もちろん、脱法ハウスをこのまま放置していいわけではない。明らかな消防法違反や建築法違反の施設は、住人の安全に関わる大きな欠陥を抱えているのも事実だ。だが、一方的な規制で施設を閉鎖に追い込んだり、その危険性を業者や住人の自己責任に帰するのはあまりに的外れな対応と言わざるを得ない。  早くからこの問題に関心を持っていた、ブロガーのイケダハヤト氏はこう指摘している。 「ぼくらの大部分は、住まいの確保にまつわる問題に関して、『国のせい』にするという発想が乏しすぎるのです」(脱法・違法ハウス問題に思う住まいの問題は「自己責任」ではない)  そう。憲法で保障されている生活権のベースになっている住環境の整備は、本来、国の責任なのだ。私たちが今、行政に要求すべきなのは取り締まりでなく、シェアハウス安全整備への積極的支援ではないか。少なくとも、巨大な公共住宅の建設などよりはるかに低予算で、効率的だと思うのだが……。 (文=和田実)

元“食品表示Gメン”が激白! 蔓延する「食材偽装」と「隠ぺい・買収行為」の実態とは

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イメージ画像(「足成」より)
 全国で食材偽装が相次ぐ中、暗躍しているのが全国で1,300人ほどいるとされる「食品表示Gメン」だ。驚くことにGメンの大半が女性で、客になりすまして店内をリサーチしているという。  2年前まで食品表示Gメンだったという酒井静枝さん(43)によると「所属は保健所で、『食品衛生監視員』が正しい呼び名」だという。

小泉元首相“脱原発宣言”に垣間見える水素エネルギー利権 デモ参加者に不審人物も……?

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『Koizumi―小泉純一郎写真集』(双葉社)
 毎週末、東京・永田町の首相官邸付近では定期的に反原発デモが行われているが、小泉純一郎元首相の「脱原発発言」を受けて、「原発反対!」の声とともに「小泉さん頑張れ」という叫びも増えている。しかし、これが一部企業から雇われたサクラだという話も浮上する。

「60億円を吹き飛ばした男……」ますます強まる楽天・嶋基宏“中日移籍”の可能性

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『おめでとう 東北楽天日本一! 』日本スポーツ出版社
 プロ野球のポスティング制度が、大筋で合意したと伝えられている。  海外FAを取得する前の日本人選手が米メジャーリーグに移籍するための、唯一の方法であるこの制度については、期限が失効した今オフに見直しが図られていたが、日米間のみならず、米国内のチーム間、日本野球機構と日本プロ野球選手会など、さまざまな立場で議論が紛糾。話し合いは暗礁に乗り上げていた。  結局、懸案だった移籍金については20億円を上限とし、選手は入札したすべての球団と交渉できるという形で落ち着きそうだという。  今オフ、ポスティング制度を利用しての米移籍を画策してきた楽天のエース・田中将大は、この条件で話し合いを進めることになる。  だが、楽天球団がこのあまりにも安い入札上限に難色を示し、田中の今オフのポスティング移籍を認めない可能性も出てきた。  また、この話し合いを主導してきた選手会長の楽天・嶋基宏と楽天球団の間にも、大きな亀裂が入ってしまったという。 「当初、田中の米移籍にかかるポスティング費用は80億円ともいわれていた。これを選手会が長引かせたことで話し合いがもつれ、結局上限20億円に落ち着いてしまった。すんなり決まっていれば80億円が楽天に転がり込むことになっていたわけですから、単純に、選手会長である嶋は所属する楽天球団から、60億円を吹き飛ばした男ということになる。それで少しは殊勝な態度を見せればいいが、今回の合意条件に『選手にとって素晴らしい内容』なんてマスコミにしゃべってますからね。上層部からの風当たりが強まることは必至ですよ」(スポーツ紙記者)  そうなると、順調にいけば来季国内FA権を取得する嶋の去就が気になるところ。一部報道では、中日ドラゴンズへの移籍が取り沙汰されているが……。 「嶋はもともと岐阜出身で、地元への愛着もある。中日としても、来季こそ正捕手は谷繁監督が兼任する予定だが、その後の正捕手は流動的。まだ28歳の嶋を獲得できれば、5年~10年は正捕手に困らない。嶋自身が谷繁監督への捕手としての憧れをたびたび口にしてきたこともあり、条件的には“ピンズド”といえる移籍になる。まずはこのオフ、楽天が嶋と複数年契約を結ぶかどうかに注目ですよ」(同)  今季、球団初の日本一となった楽天だが、田中・嶋のゴールデンバッテリーを近々に失うことになれば、黄金時代は長くなさそうだ。

「クレーム殺到、混乱の責任転嫁……」大失態のボクシング中継 TBSに“亀田離れ”の動きも

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 お粗末な世界タイトルマッチに、放送局のTBSがさすがに不快感を示したようだ。  3日、大阪で行われたIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅が判定負けしたにもかかわらず王座防衛となったことに、TBSは異例の釈明を行った。番組内では大毅が負けた場合、王座が空位になるとフリップまで使って報道していたからだ。 「局には、ちゃんと確認して報道していないのかと抗議の電話が殺到していて、上層部からは“一体どうなっているんだ”と、責任者が呼び出される始末です。何しろ先月は兄・興毅の韓国でのタイトルマッチで、判定結果が番組終了までに間に合わず、それも明らかに興毅が負けていたように見える内容だったため、視聴者からその結果へのクレームがあったばかりで……」(TBS関係者)  亀田兄弟の試合中継にまつわるトラブルは、過去にもたくさんあった。タイトルマッチの“疑惑の採点”は日常茶飯事。観客からの抗議におびえた番組関係者がリングアナウンサーに「採点を読み上げなくていい」と圧力をかけたことや、反則を指示するセコンドの声が流れて大問題となったり、解説者が「亀田への批判を口にした」と降板させられたこともあった。相次ぐトラブルには局内からも「いいかげん、亀田兄弟のタイトルマッチはやめたほうがいい」という声も聞かれるほど。かつてのような高視聴率は期待できないものの、そこそこの数字をとることだけが首の皮をつなげている状況だったが、立て続けの不祥事を受けて、さすがに“亀田離れ”の動きも出てくる。  TBSが番組ホームページに掲載した釈明によると、同局は事前のルールミーティングで「王座統一戦使用ルール」として適用されたものを報じたと説明。問題は試合後になって、IBFの立会人であるリンゼイ・タッカー氏が一転して「IBFルールでは大毅は王座防衛となる」としたことだが、試合前日にタッカー氏は記者からの質問に「統一戦ルールとして空位になる」と答えていた。この発言をタッカー氏は「記憶にない」と言いだしたことが騒動の発端だ。  ただ、問題をさらにややこしくしたのは亀田側の態度で、試合翌日の会見で亀田ジムのマネージャーが「負けても防衛になるというルールは事前に知っていた」と話し、興毅もブログで「報道する側も、しっかり試合前に確認して報道するのが当たり前や」とマスコミの確認ミスだとしたことだった。  これにはさすがのTBS関係者も「ルールミーティングは、主催者である亀田ジムの仕切り。そこで一言も訂正せず、亀田兄弟のオフィシャルサイトにも“負けたら空位になる”と明記していた。その記事は試合後になって削除されているし、後出しじゃんけんで報道に責任を転嫁するのはおかしい」と不満を漏らした。  亀田兄弟のオフィシャルサイトには、確かに2日の記事として「大毅が勝てば、統一チャンピオンとなります! ソリス選手が勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位という状態になります」と書いてあったが、6日になってその一文だけが削除された。 「何もやましいところがなかったら、そんなことをするはずがないでしょう。それでも放送局としては、表立って亀田を批判するわけにはいかないのがつらいところ。ただ、局には視聴者からクレームが来ているのは事実で、もしスポンサーにまで影響するようなことがあれば今後の放送は難しくなるのでは」(同)  また、兄弟の父親である亀田史郎氏が発言を翻したタッカー氏ではなく、日本ボクシングコミッションを「世界の恥」と糾弾したことも、関係者の心証を最悪のものとしているようで、ある有力ジムの関係者は「亀田は近く世田谷にジムをオープンして一般会員を募集するらしいけど、関係者と揉めている人たちと付き合いたくないというジムは多い。生徒が育っても、国内での活動は制限されるんじゃないか」と話している。  TBSや国内の関係者に背を向けられたら、困るのは本人たちのはずだが……。

路上刺傷事件から2カ月──“元アウトローのカリスマ”瓜田純士と“人刺し裕”内藤裕が怪気炎!

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瓜田純士(左)と内藤裕(右)
 10月14日の夜、千葉県千葉市美浜区内の駐車場で腹部などを刺されて重傷を負った“元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(34)が先ごろ、同じ現場で首を刺されて生死の境をさまよった“人刺し裕”こと内藤裕(36)とともに日刊サイゾーの独占取材に応じ、事件を振り返った。  「瓜田が千葉で刺されたらしい」という噂がネット上を駆け巡ったのは、10月中旬のこと。現場周辺での聞き込み調査や捜査関係者への取材などから、噂が真実であることはすぐに確認できたのだが、肝心要の瓜田本人とは連絡が取れない状態が続いていた。  しかし、事件から2カ月過ぎたころ、瓜田からようやく折り返し電話があり、「ほとぼりが冷めたので、事件について語れる範囲で語ってもいい。当事者の一人でもある兄貴分の内藤裕と共に取材に応じる」という言葉をもらった。  指定された都内某所に駆けつけると、瓜田、内藤ともすでに酔っぱらっており、かなりご機嫌な様子であった。  内藤は開口一番、挨拶代わりにこんな暴露話を始める。 「純士の野郎、さっきAV女優とディープキスしてやがった。それも客席のド真ん中でだぜ」  つい先ほどまで、瓜田と内藤は後楽園で格闘技の興行を観戦していたらしく、その会場で声をかけてきた瓜田ファンのAV女優に対し、瓜田が速攻で手を出したエピソードを笑いながら話す内藤。しかしその首には、痛々しい傷跡が……。
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内藤の首に残る傷跡。
 一方の瓜田もシャツをめくると、新しい傷跡があちこちに。  今は両者とも元気そのものだが、2カ月前には相当な修羅場があったのだろう。居酒屋へ場所を移し、さっそくインタビューを開始した。 ──10月14日の夜、誰との間で、いったい何があったのでしょう? 瓜田 「階段から転げ落ちた、ということにしてもらえるとありがたいんですが(笑)」 ──一部報道では「目が合ったためトラブルに」とありましたが、本当ですか? 瓜田 「酔ってたから細かいことは覚えてませんが、天の声によると、この事件は突発的に起きたんじゃなく、計画的に起きたみたいですね。相手はたぶん殺す気で来ていた。といっても我々を殺しに来たわけじゃなく、我々と一緒にいた別の人間を殺しに来た。僕と内藤の兄貴は、その刃物を持った男を止めようとしてケガをしたと、天の声が言ってます」 ──当日、現場にいたメンバーは誰ですか? 内藤 「僕と、僕の舎弟と、純士と、純士の舎弟と……」 瓜田 「(遮るように)あとは記憶にないですよね?」 内藤 「うん、記憶にない」 ──刺された記憶はありますか? 内藤 「ありますね。僕が相手をパンチでぶっ倒して、倒れた相手にのしかかろうとしたときに、刺されたって感じですね」 瓜田 「僕は駐車場の隅っこにいて、パッと見たら、どう見ても不良とわかる人間がいきなり兄貴に向かって光りモノを抜いたから、止めなくちゃと思って本能的に飛びかかった。で、グチャグチャに揉み合ってる間に何回か刺されたという流れですね。その間、こっちも何発かパンチを入れましたが」
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瓜田の腹の傷跡

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肩口

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腕の傷は貫通した
──相手の正体は? 瓜田 「忘れました」 ──相手の凶器は? 瓜田 「ナイフじゃなく、ドスですね」 ──どこを刺されたのでしょう? 瓜田 「僕はよくオマ×コに刺すんですけど……あ、違うか(笑)。僕はたかだか知れてますけど、腹2カ所と、左手首を貫通したのと、肩2カ所の、計5カ所。全部で30針縫った程度ですね。ま、階段から落ちた程度のケガなんで、たいしたことないです」 内藤 「僕は首を刺されて3日ほど意識不明になりました。もう痛みはほとんどないけど、まだちょっと声が出しづらいかな」 ──逃走した犯人は捕まったのでしょうか? 瓜田 「さぁ。こっちも相手を痛めつけてるから、痛み分けってことで、もうどうでもいいです」 内藤 「意識が回復したあと、刑事から『相手を訴えろ』と言われたけど、僕はこう言い返しましたね。『お前バカか? 俺が誰だかわかってんの? 俺は内藤裕だぞ。携帯を刑事に没収されて事件のことを右も左もわかんない状態で、なんで相手を訴えなきゃいけねえんだ? お前、頭イカレてんな』って。まあ、僕がイカレてるんですが。ぶはははは」  ここで瓜田の携帯が鳴る。先ほどのAV女優から「会いたい」という電話が入ったようだ。瓜田が長電話を始めたため、引き続き内藤に話を聞く。 urita_naito_07.jpg ──かつてKGBというギャングに所属し“人刺し裕”の異名を取った内藤さんが、皮肉にも刺されて死にかけたわけですが、今回の一件をどのようにとらえていますか? 内藤 「よくあるケンカの一つ。刺したり刺されたりは、ガキのころからしょっちゅうあること。全然特別なことじゃないし、これしきのことで僕の心は折れませんよ。普通は、刺されたり、さらわれたりすると心が折れるもんですけど、僕は一切折れないですね。心さえ折れなきゃ、誰にも負けない。そういう考えで、KGBのときから命かけて戦ってきました。やられたらやり返せばいいし、徹底的な暴力で相手に何も言わせなくすればいい。それが僕のケンカです。きっと関東連合のメンバーは関東連合が一番と思ってるだろうけど、自分は自分らが一番と思って生きてます」  ここで電話を切った瓜田が会話に加わってくる。 瓜田 「そんな男っぽい話をしてる最中にあれですけど、さっきのAV女優、最初のうちは『どこにいるんですか? 会いたいから今すぐ行きます』とか言ってたくせに、途中から急に『ごめんなさい、××××のスポンサーに呼ばれちゃったのでそっちに顔を出します』だって……」 内藤 「ぶはははははは!」 瓜田 「今でこそ、こうして元気に笑ってる兄貴だけど、ぶっちゃけ、あのときは死んだかと思いましたよ。出血量がハンパじゃなかったから」 内藤 「俺、23人分の輸血をもらったんですよ。普通は血液が3分の1なくなったら死ぬって言われてるけど、俺は半分以上、3分2なくなったけど生きている!」 瓜田 「僕は打たれ強いせいか、3分の1で済みました」 内藤 「はははは」 urita_naito_02.jpg urita_naito_08.jpg ──内藤さんは「よくあるケンカの一つ」と言いましたが、瓜田さんは今回の一件をどうとらえていますか? 瓜田 「『喧噪』ですね。修羅場とか危ないやりとりとか殺し合いとかをすべて含めて『喧噪』と僕は言うんですけど、ちょっと最近、喧噪から離れてたから、言い訳はできないけど、思うように動けなかった。思うように動けてたら兄貴にこんな傷を負わすことなく終わらせる自信があったんですけど……。やっぱ人間って、場面から離れてる時間が長いと、鈍りますね。僕もなんやかんやで、最近はぬるま湯につかってたんですね」 内藤 「それはわかる。俺もそうだもん。現役時代はチャカや日本刀でバチバチやってたけど、そこから長く離れちゃうと、どうしても感覚が鈍るよな」 瓜田 「でも、どれだけ場数を踏んでいようが、秋葉原の加藤の事件じゃないけど、本気で命を取る気の人間が急に襲いかかって来たら、5~6人でどうこうできる問題じゃないですよ」 内藤 「相手は殺されると思って来てるからね」 瓜田 「と同時に殺してやろうって気持ちで、覚悟を決めて来てますから。人間、死ぬ気になったらなんでもできるっていうけど、僕はそれって嘘だと思う。死ぬ気になったら自殺するだけ。殺す気になった奴がなんでもできる」 内藤 「ちなみに俺はいつでもその覚悟があるよ。俺は“勝ち負け”に100パーだから。勝つまでやる。死ぬときは死ぬけどね」 瓜田 「兄貴は『負けるんだったら自分も死ぬ、気絶するまで殴り合う、勝つためなら手段を選ばない』という考えで生きていて、とにかく勝ちに徹底している人間ですね。僕は、どれだけ根性を見せるかに徹底している人間です。でも今回は、自分だけが的になれば良かったのに、たかだが5~6カ所刺されたぐらいで足がヒヨっちゃって、兄貴の首にまでドスをいかせちゃった。そのことをものすごく反省しています。『人間、骨は折れても心は折れない。精神は肉体を超越する』僕はそういう根性論だけで生きてきたんですけど、今回だけは本当に、生き死にの場面になってしまった。だからやっぱ、日頃の鍛錬も大事かなって思いましたね。生きるか死ぬかって場面は、いつ訪れるかわかならない。大事なのは、いかにそのときに『思いと行動が一致するか』だと思うんですよ。思いだけ強くて足が動かないんじゃ意味がない。その点、今回の僕は、ほとんど何もできなかった。相手のほうがすごかったって話。もっと一万倍、強くならないと」 ──瓜田さんが事件現場で、内藤さんを介抱しながら泣いていたという目撃談もあったのですが、それは本当ですか? 瓜田 「血まみれになりながら、抱きついて介抱したのは本当です。『兄貴!』つって。でも、兄貴の出血量があまりもひどかったから、“あ、この人死んじゃうんだ。嘘でしょ? これだけ好きな人が目の前で死んじゃうんだ”っていう気がしちゃったんですよ。当然、そのときは感情的になってましたから、泣いたかもしれません。それにしても兄貴とは、不良格闘技の『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』で知り合ったご縁で、僕の引退試合の対戦相手まで務めて頂いた間柄ですが(記事参照)、その二人がお互い血まみれになって同時に死にかけるとは、まさに血を分けた兄弟だなって思いましたよ」 内藤 「俺は気を失ったあと、ずっと夢を見てたんだよ。暗い場所をずっと歩いてる夢。わけわかんないまま暗闇をずっと歩いてたら、ふと光が見えて。暗いところはイヤだから、ふら~っと光に向かって歩いて行ったら意識が戻った。で、だんだんいろいろと思い出してきて、ああ、そういえば俺は刺されたんだな、ああ、俺は生きてんだな、って」 瓜田 「生意気言いますけど、兄貴は生かされてるのかもしれませんね。僕はもう痛い目に遭うのが趣味ですから(笑)、今回の切った張ったも全部笑い話にして、終わりにしたいですね。まあなんにせよ、酒飲んでこういう話をできるっていうのは、お互い生きてるからこそですよ」 urita_naito_06.jpg 内藤 「人間、生きてりゃ、なんでもできるもんな」 瓜田 「兄貴、格闘技はもうやらないんですか?」 内藤 「36歳だし、目が飛蚊症だからなぁ……」 瓜田 「そんなこと言わずに、もういっぺんリングに上がってくださいよ」 内藤 「俺はさておき、純士はまだいけるだろ」 瓜田 「生きてりゃ、なんでもできますからね。ってことで、さっきから僕、あのAV女優のことが気になって気になって仕方がないんですけど、どうにかなりませんかね?」 内藤 「それはもう諦めたほうがいいよ(笑)」  女性関係はさておいて、今後は4冊目の著書の出版のほか、格闘技復活も視野に入れつつ、表現活動を本格化させていく予定だという瓜田。とりわけ来春発売予定の新著は「関東連合にも言及した命がけの作品」になるとのことだ。  一方の内藤は「当面はカタギとして生きていくつもり」と語ったが、「最近の地下格闘技界は偽物ばかりでつまらない」という不満を抱えているため、自身が格闘家として再始動する可能性もゼロではなさそうだ。  修羅場から生還した両雄の、次なる“戦い”に期待しよう。 (取材・文=岡林敬太)

ザックジャパンにささやかれる“楽観論”は大丈夫か……サッカーW杯C組突破の確率は、50%!?

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『ザッケローニの哲学』(PHP研究所)
 来年6月に開催されるブラジルW杯の予選リーグの組み合わせが決まった。日本はシード国のコロンビア、コートジボワール、ギリシャとともにC組に入った。コロンビアとギリシャがヨーロッパや南米の一線級の強豪国でなかったことから、決勝リーグ進出に向けて早くも楽観論がささやかれているが……。

もう“ビッグ”でも“名門”でもない……日本代表MF本田圭佑が移籍する「ACミラン」の今

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fwrhqjfgkhwe1218.jpg  12月末でCSKAモスクワ(ロシア)との契約が満了する、日本代表MF本田圭佑のACミラン(イタリア)入団が正式に発表された。背番号は、イタリアではファンタジスタでエースを意味する“10番”。3年半の契約期間で、年俸は約7億7,000万円。まさに破格ともいえる待遇だ。ここ数年来、“エア移籍”を繰り返してきた本田だが、ようやくビッグクラブへの移籍を果たした格好だ。 「年俸についてはスポーツ紙の報道なのですが、この金額は税込みの年俸額。実際の手取り額は4億5,000万円ほど。通常、海外サッカー界の年俸は税抜き金額で報じるものなのですが、あえて税込み額で多く思わせるように報じたのは“ご祝儀報道”なのでしょうか(笑)。クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード=スペイン)など、世界のトップクラスは20億円前後の超高給取りですが、4億5,000万円の年俸だって相当なもの。ヨーロッパでプレーする日本人選手の中では、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド=イングランド)などと並んでトップクラスの年俸ですよ」(サッカー誌編集者)  世界でも有数の名門クラブのミランがここまで本田を厚遇するからには、その期待の大きさがうかがえる。だが、ヨーロッパのサッカー界の実情を知る者にとっては、少々見方が異なるようだ。 「確かにミランが本田に寄せる期待は大きいのでしょうが、実は現在のミランはかつてのように“ビッグ”でも“名門”でもないのです。ミランの属するイタリアリーグ、セリアAは地盤沈下が進んでおり、80~90年代は世界のトップリーグでしたが、現在はイングランド、スペインはおろか、ドイツの後塵を拝しているのが実情です。さらにミランは過去の放漫経営がたたり、借金まみれ。かつてのように、世界のトップ選手をより取り見取り、というわけにはいかないのです。そこで白羽の矢が立ったのが、移籍金ゼロというローコストで獲得できる本田だったわけです」(同)  加えて、資金難のミランを直撃しているのがファイナンシャル・フェアプレー(FFP)制度。クラブの決算収支をイーブンにしようというものだが、現時点では段階的に適用されており、2014-15シーズンの審査(審査対象は2011-12、12-13、13-14の3シーズン)は累積赤字が4,500万ユーロまでは認められる。だが、それ以上の赤字超過だと、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなど、カップ戦への出場資格を失うというペナルティが生じる。 「イタリアの多くのチームは会長のポケットマネーで賄われてきたこともあり、クラブの財政はドンブリ勘定でした。ミランも同様で、元伊首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長の潤沢な財力によって、収支を度外視した選手獲得を行ってきました。しかし、FFPが導入されると、会長の私財投入が認められなくなるのです。そこでミランは収支の帳尻を合わせるべく、ここ数年来、高年俸の主力やベテラン選手を放出してきたのです。エースだったスウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ、守りの要だったブラジル代表のチアゴ・シウバなどはパリ・サンジェルマン(フランス)に放出されてしまいました。世界でもトップクラスだった主力選手を失ったミランは、大幅に戦力が低下。現在、リーグの順位も10位あたりをうろついているという凋落ぶりです。戦力を補強しようにも、先立つものがないという状況なのです。間違いなくいえるのは、かつてのミランだったら本田など獲得しなかっただろう、ということ。まあ、それだけに本田の活躍する余地は十分あるということでもあるのですが」(同)  1月から晴れて、ミランの一員としてセリエAに初参戦する本田だが、ここでレギュラー獲得に失敗すれば、来年6月から開催されるブラジルW杯にも支障を来しかねない。新天地でのプレーに注目が集まる。

「狭いコネクションリストから選ぶか、代理人の売り込み待ち」Jリーグ監督選考の実情

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『トルシエの眼力 岡田ジャパン「W杯4強」へのイバラ道』(徳間書店)
 各国共にシーズンオフになると、さまざまな臆測が飛び交うサッカー界。スター選手の移籍はもちろんだが、チームの根幹となる監督選考もホットなトピックスの一つだ。  そんな欧州リーグとは違って、話題性に乏しいのがJリーグだ。「Newsweek」は、日本の総理大臣のポストを「順繰りに回ってくるカラオケバーのマイク」と評したが、Jリーグの監督にもそれが当てはまる。むしろJリーグのほうが深刻で、歌がヘタな監督にマイクが2度も3度も回ってくる。  その最たる例が、来季のJ2降格が決まっているジュビロ磐田の新監督候補に、元日本代表監督・トルシエ氏が浮上していることだ。トルシエ氏は日本代表監督後、渡り歩いたクラブでまったく結果を残せていない。にもかかわらず、いまだに名前が挙がるというこの現状。なぜ、このような監督人事がまかり通るのか?  それはひとえに、監督を決めるゼネラルマネジャー(GM)にコネクションがないからだ。これまでの日本代表監督人事を見ても、それは一目瞭然。ファルカン氏はセルジオ越後氏、トルシエ氏はアーセン・ベンゲル氏の紹介と、日本サッカー協会が持っているコネクションから監督を招聘してきた。  この手法と別のやり方をとったのが、日本サッカー協会技術委員長である原博実氏だ。原氏は、JクラブのGMとは違い、コネクションを探しに探して、欧州のトップ監督と交渉を行った。そこで、三番煎じではあるが、現在のザッケローニ監督をつかまえた。一方のJクラブはというと……。 「A氏がGMに就任した時に、知り合いの同世代のS級ライセンス(Jリーグおよび日本代表監督を務めるために必要な免許)保持者が見つからなかった。そこでA氏は、確執のあったB氏にオファーをした。2人のサッカー観はまったく違うんですよ。B氏も驚いて『俺でいいのか?』って。もちろんこの年、ウチのチームは勝てなかったですけどね(苦笑)」(Jクラブ関係者)  これは極端な例だが、このように、GMのコネクションのみで監督が決まっていく。原氏のように、「俺がGMになったら、この監督を」というサッカーに対する理想があるGMは稀有である。狭いコネクションリストから選ぶか、代理人の売り込み待ちというのが現状である。だからいつまでたっても、Jリーグは新陳代謝が起こらない。来季でいえば、セレッソ大阪がいい例で、自分たちより順位の低かったFC東京のポポヴィッチ監督を就任させるくらいだ。ほかにも、大宮アルディージャが招聘する大熊清監督も何度もJクラブの監督を務めているが、手腕には疑問符がつく。 「欧州の有名な監督にとって、Jリーグに魅力がないのは事実です。オファーしても、たいてい断られるでしょう。だからといって、経験はあっても目覚ましい活躍を見せていない監督を就任させる現状はおかしい。ある意味で失敗するのが見えているのだから、批判覚悟で新人の監督を招聘すべきです。今だったら名波浩氏はもちろんですけど、小倉隆史氏も監督に向いていると思いますよ。彼らのような次世代を監督にして、コーチという形で、Jクラブ監督経験者をつければいい。3度も4度もチャレンジし、成績が残せない監督は何度任せても同じです。それは、彼ら自身が証明しているでしょう」(サッカーライター)  勇気あるGMは、いつになったら現れるのか? そのためには、社長がGMを選ぶ目を持たなければいけない。結局、Jリーグの問題はフロントにあるようだ。

辞任表明と同時発売!? 猪瀬直樹都知事の新刊『勝ち抜く力』Amazonレビューが大騒動

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 徳洲会グループから5,000万円を受け取った東京都の猪瀬直樹知事に対し、都議会が百条委員会で追及すると決定した18日、猪瀬氏の新著『勝ち抜く力 なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか』(PHP研究所)が発売された。

亀田大毅“負けても王者”問題「ルールミーティング映像」を隠ぺいするTBSの意図とは

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daiki_sing1225.jpg  プロボクシングIBFスーパーフライ級王者、亀田大毅が12月3日の王座統一戦で負けながら王座保持となった問題で、TBSがこの問題の重要な証拠となる「ルールミーティングの映像」を撮っていたことが分かった。

北朝鮮ナンバー2張成沢氏の粛清で、人権無視の「喜び組」がさらに過激化する!?

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「金正恩の北朝鮮 激変する人民ライフと権力の内幕」(宝島社)
 北朝鮮のナンバー2といわれた国防委副委員長の張成沢氏が粛清された事件は、一説には不倫やカジノでの浪費など素行不良が理由とも伝えられる。

「身内か近い関係者しか知らない“新事実”ばかり」内柴正人被告の“擁護ブログ”書き手は誰?

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uchishiba1227.jpg  熊本県内の大学の女子柔道部コーチだった2011年9月、合宿で訪れていた都内のホテルの一室で酒に酔って寝ていた女子部員に性的暴行を加えたとして、準強姦(ごうかん)の罪に問われている柔道のアテネ・北京両五輪金メダリスト内柴正人被告の控訴審判決が11日、東京高裁であり、懲役5年とした一審・東京地裁の判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

「サッカー界周辺が犯罪者だらけに……」J3スタートも2014年に立ち込める暗雲

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 2013年の日本サッカー界にとって明るい話題といえば、ザックジャパンが無事、ブラジルW杯出場を決めたことだろう。だが、それ以外となると、ファンを心配させるトピックスが多かったように思う。そこで、特に注目を集めたものを振り返ってみたい。 ■本田圭佑レーシック手術失敗疑惑  まず、ファンが心配したのは、「本田圭佑レーシック手術失敗疑惑」だ。「心配させたのはメディアだろ!」と突っ込みが聞こえそうだが、炎上マーケティングではなく、多くのサッカーライターたちが本田の目を見て、「あれはおかしい」と本気で心配していた。その証拠に、本田のプレーに問題が起きているというような煽る論調ではなかった。こういった報道に対し、本田は疑惑から半年たった10月に「ダイヤモンド・オンライン」にて「(疑惑報道は)僕も知っていた。まあ、この結果を見てもらって。僕自身なんの後悔もなく、満足しています」と答えている。今でも違和感はなくはないが、それも時間が解決するのだろう。 ■妻へのDVで奥大介が逮捕  W杯出場の熱が冷めやらぬ6月、テレビ画面に流れた速報はサッカー関係者を顔面蒼白にさせた。妻を脅迫した疑いが強まったとして、サッカー元日本代表・奥大介容疑者に逮捕状が出たのだ。各ワイドショーでも奥の逮捕は取り上げられ、サッカー選手の引退後のセカンドライフについてコメンテーターたちが問題提起した。しかし、サッカー関係者はその論調に疑問を呈する。 「奥は、普通のサラリーマンより給料をもらっていたはず。Jリーガーの厳しいセカンドキャリアというのは、少年サッカーやユースのコーチを務めるとか、そういうレベルです。奥は引退後、すぐに横浜FCでアドバイザーという職をもらい、さらに多摩大目黒高監督、その後は横浜FCの強化部長を務めています。あの報道の仕方だと、サッカーという仕事にネガティヴなイメージがついてしまう。この事件は、セカンドライフどうこうではなく、完全に奥の心の問題です」 ■タクシードライバーへの暴行で前園真聖が逮捕  そして、もう一人、自身の問題で世間を騒がせた元代表選手が……。奥より知名度があり、多くのバラエティ番組にも出演していた前園真聖が10月、タクシードライバーに暴行を加えたということで逮捕されたのだ。前園の逮捕も、多くのワイドショーで取り上げられ、ここでもサッカー選手の引退後のストレスがひとつの要因だと指摘された。だが、前出のサッカー関係者は、「前園は知名度こそありますが、奥のように長く活躍できたわけではない。むしろ引退後のほうがメディアにも注目されていて、華やかな舞台にいる」と否定する。 「元日本代表という肩書ではなく、パーソナルな部分をフォーカスすべきです。たとえば、奥を慕う選手は多くいます。その半面、代表合宿中にキャバクラに行って問題になったこともあるように、決してクレバーなタイプではなく、感覚派なんです。引退後、奥に与えられたポジションは、本人の能力とマッチしていなかった。前園にしても、テレビだとフランクな感じがしますが、実はそういうタイプではない」(同) ■窃盗罪でJ2の現役選手が逮捕  そんなサッカー界に追い討ちをかけるように、今度は現役選手が犯罪に手を染めてしまう。J2のザスパクサツ群馬の後藤涼が、ブーツ2足約15万円相当を盗み、転売していたことが10月になって発覚した。サッカー関係者たちは、後藤の事件の裏にこそ、サッカー界の闇があるという。 「後藤の年収は800万円近くあったというウワサもありますが、そんなにもらえているわけありません。J2中位以下の選手たちの目標は、1000万円に近付けること。プロなのに、それくらい薄給でプレーしているんです。なぜ給料が安いのかといえば、理由は簡単。クラブにお金がないからです」 ■Jリーグ10億減収 1ステージ制から2ステージ制へ  そのジリ貧ぶりを象徴しているのが、Jリーグ事務局の「来季は10億円の減収になる。なので、2015年から2ステージ制にして、チャンピオンシップを開催し、テレビ局から10億円をもらいます」宣言である。官僚の言いなりになって特定秘密保護法案を通す政治家のように、テレビ局だけを見たJリーグ事務局の動きに、サポーターは大激怒。各地で「2ステージ反対」「Jリーグ幹部は辞任せよ」の横断幕が掲げられた。この大抗議を受け、Jリーグ幹部は弁明に追われるが、納得できる説明にはほど遠い。まるで国会答弁のようだった。 ■「週刊サッカーマガジン」が月刊に  信頼を失うJリーグ、その親ともいえる日本サッカー協会(JFA)と蜜月の関係を築いてきた雑誌「週刊サッカーマガジン」(ベースボール・マガジン)が、月刊になることが発表された。とあるサッカーライターによると、2010年くらいから記事よりも広告の割合が増えていたため、廃刊になるのではないかというウワサが流れていたという。なんとか立て直しを図ろうとしたものの、ついに週刊をあきらめ、月刊として残すことにしたのだろう。だが、それをも危惧する声がある。 「宮本恒靖が編集長となると、まず批判的な記事は書かない。インタビュー中心でやるとしても、『Number』(文藝春秋)があるし、ビジュアル重視となると『サムライサッカーキング』(講談社)がある。結局、進みたい道が見えてこないから、3~4回は売れるだろうが、続かないのでは」(サッカーライター) ■総論~2014年は本厄か?~  セレッソ大阪の柿谷曜一朗のブレークなど明るい話題もあったが、このように振り返ると、今年はサッカー界にとって厳冬だった。なにより、サッカーに関わる人間が、犯罪者として扱われるケースが増えたことに、JFAやJリーグは警笛を鳴らすべきだろう。あるサッカー指導者は、J3がスタートする来年は、それが増加傾向になる可能性があると喚起する。 「今まではプロになれる枠は限られていたので、10代でまだ才能が開花していない選手は、大学4年間での結果が求められてきた。その中にはドロップアウトしたり、それこそ犯罪に手を染めてしまう人間もいたが、今では名ばかりのプロチームが増えたため、そういう選手でも簡単にJリーガーになれてしまう。JFAやJリーグが何か手を打たないと、大変なことになる」  2014年が本厄の年になるのを防ぐためにも、まずはブラジルW杯での日本代表のグループリーグ突破が必須になる。2006年にジーコ監督率いる日本代表が惨敗した後、日本サッカー界が極寒になってしまったことを忘れてはいけない。 (文=TV Journal編集部)

反日暴動再び!? 安倍首相の靖国参拝に在中邦人からも嘆きの声

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abe0105.jpg  就任から丸一年が経過した12月26日、安倍晋三総理大臣が靖国神社を参拝した。現職総理としては、小泉純一郎元首相が参拝して以来7年ぶりの靖国参拝となる。これに対し、中韓両国は強い反発を露にし、アメリカも失望の意を表明した。

「低レベルの試合が“名勝負”に……」高校サッカーの体罰はメディアが生み出した?

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第92回全国高校サッカー選手権大会|日本テレビ
 Jリーグ下部組織、高校サッカー、Jリーグ、大学サッカーと経験している息子を持つ、サッカーライターの加部究氏が上梓した『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(カンゼン)が、サッカー界を震撼させている。  2012~13年にかけて、日本各地の学校で、スポーツにおける体罰が問題になった。しかし、指導者ライセンスが整備されているサッカー界では、「聞いたことがなく、ちょっと驚き」(日本サッカー協会・川淵三郎最高顧問)と受け止められていた。  だが、現実は違う。加部氏の取材によると、高校サッカーの、しかも名門校に体罰やしごきが跋扈(ばっこ)している。実際に13年5月には、全国高校サッカー選手権に9度出場している佐賀学園高校(佐賀市)で、教員による体罰があったことが発覚した。  ある意味で、こうした体罰やしごきはメディアがはやらせてしまった面もある。ケガを抱えて出場する選手への称賛や、「この日のために、毎日●km走っています」と情緒に訴えるアナウンサー。スポーツという視点で、高校サッカーが報道されていないのが現状だ。  たとえば、先日行われた全国高校サッカー選手権2回戦の綾羽高校×修徳高校戦。「ただボールを前に蹴るだけで何が面白いんだ!?」という声が噴出するなど、お世辞にもレベルの高い試合ではなかったが、メディアは綾羽のキャプテンにフォーカスし、「兄から受け継いだ悲願達成も、修徳の前に散る」と、まるで名勝負が繰り広げられたかのように報じた。  とある指導者は、そんなメディアに疑問を呈する。 「修徳高校だけでなく、高校サッカーに、こういうチーム多いんですよ。一発勝負となると、リスクをかけたくないからボールを前に蹴り出す。そんな試合を見て、外国人指導者たちは、『彼らは本当にサッカーを楽しんでいるのか?』と驚いています。今大会だけを見れば、良し悪しは別として、修徳高校に進学するなら屈強なセンターバックを目指す選手や、一人で得点を奪うことを目標とするFWでしょうね。中盤やサイドバックが今大会の修徳高校のサッカーで伸びるとは思えないし、果たして楽しめるのかとも思います。それは論じられるべきでしょう。まぁ、解説者もメディアも、これから高校に進学する選手のためになることよりも、感動エピソードを優先しているから無理でしょうけど」  一部では、古き悪習である体罰やしごきを、「実名報道をして根絶すべき」という声が上がっているが、それは困難を極める。というのも、学校教育法第11条でいう「体罰」には、【身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る・蹴るの類)は体罰に該当する】とあるが、実際に体罰を第三者の指摘だけで罰するのは難しい。しごきに至っては、実名報道すれば、逆に名誉毀損で訴えられかねない。  高校サッカーをスポーツとして語らず、箱根駅伝のようにドラマ仕立てにすることにメディアが加担していては、いつまでたっても体罰やしごきはなくならない。まずは明日、そして明後日行われる準決勝と決勝を、スポーツとして語るべきだろう。スポーツとして高校サッカーを論じることがスタンダードになれば、体罰やしごきだけでなく、プレーする機会を与えられない補欠がいることへの疑問をはじめ、おのずと問題が浮き彫りになってくるはずだ。

「中田ヒデに比べると……」ついにデビューを飾ったACミラン・本田圭佑は“持っている”か?

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 ACミラン(イタリア)へ移籍したサッカー日本代表MF本田圭佑が日本時間の13日、セリエA第19節のサッスオーロ戦で初出場を果たした。本田にとって加入後初の公式戦だったこの試合、ベンチスタートだったが、後半20分に先発のFWロビーニョと交代でピッチに立つ。試合は3-4と敗れたものの、試合終了までプレーした本田はポスト直撃のミドルシュートを放ち、セットプレーのキッカーも担当するなど、一定の存在感を見せた。

サッカーセリエA・インテル長友佑都に再度浮上した“レアル移籍”の信ぴょう性は?

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nagatomo0115.jpg  サッカー日本代表DFの長友佑都(インテル・ミラノ=イタリア)の獲得に、スペインリーグのレアル・マドリードが興味を示していると、「カルチョメルカート・コム」など複数の移籍情報サイトが伝えている。「世界一のサイドバックになることが夢」と常日頃から語っている長友だけに、世界屈指のメガクラブであるRマドリードへの移籍が実現すれば、まさに夢の成就、ということになるのだが……。

過激化する週刊誌の“嫌韓特集” 韓国人の反応は?

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 日本では現在、週刊誌などを筆頭にさまざまな嫌韓特集が組まれている。掲載媒体は売り上げが伸びるという話だが、果たして日本の嫌韓報道は韓国人にどう映っているのだろうか?

“W杯MVP”ウルグアイ代表フォルラン加入、小野・松井の帰国でJリーグは面白くなるか?

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『Shinji―世界のONO!小野伸二のすべて!!』(21世紀BOX)
 サッカーJリーグ、セレッソ大阪がウルグアイ代表FWのディエゴ・フォルラン(インテルナシオナル=ブラジル)を獲得することが決定的となった。昨年末から交渉を進めてきており、合意間近で近日中にも発表される予定だという。
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