偽ブランド品をネットオークションで売って約400万円を売り上げていたとして逮捕された無職女性が、ネット上では年収3000万円のセレブを自称していたことで、その現実とのギャップが世間を驚かせているが、そのセレブ自慢の内容が友人からのパクリだった疑惑も浮上している。 10月28日に京都府警に詐欺などの容疑で逮捕された東京都港区三田在住の無職、松永かなえ容疑者(26)は、Twitterでは「ばびろんまつこ」と名乗り、高級レストランへの出入りやブランド品を買い漁るゴージャスな生活を自慢していたが、自称年収3000万円は真っ赤なウソで、生活費を詐欺で工面する偽セレブ女だった。しかも、その自慢話について容疑者の友人女性からは「私の話したことを、自分がしたことのようにTwitterに書いていた」という話が飛び出している。 「私は3年前に体調を崩して会社を辞め、それからは貯金を崩しながら暮らしていたんですが、彼女(松永容疑者)にはときどき、贅沢な旅行をしたときのことなどをメールしていたんです。あるとき、別の知人からの知らせで、彼女のTwitter内容の中に、私が伝えた内容にそっくりな書き込みを複数見つけたんです。私はあまりネットを見る方ではなく、彼女はそれを知っていたので利用したのかもしれませんが、気の許せる友人のことだったので、私が気付いたことは隠しておいたままでした」 もしかすると松永容疑者が、後にこの女性と同じ行動をとってTwitterに書いていたという可能性もなきにしもあらずだが、女性はこのパクリ疑惑より「逮捕の方がショックが大きくて、今も信じられない」という。 「頭が良くて法律も詳しい人で、犯罪をするようにはとても見えなかった。容疑が事実ならですが(パクリ疑惑で)彼女の異変に気付いて止めてあげたかったと悔やみます」 松永容疑者はTwitterで昨年2月、開業したばかりの高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン京都に宿泊したことや、昨年12月の誕生日には「国際線のファーストクラスで出会った」とする交際相手から「会社と車をもらった」などと書き、ほかにも毎年夏はスペインのイビサ島で過ごしていると誇示していたが、日常でやっていたのはネットオークション詐欺の方で、今年5月、高級ブランド「カルティエ」の偽ブレスレットを約65万円で販売するなどの犯行を繰り返していた。 「偽ブランドの売買は、出品者自身が偽物と気付かないで転売していることもあるんですが、この容疑者の場合は常習的に安値で仕入れて転売していたので、意図して詐欺をやっていたと見ている」と捜査関係者。 松永容疑者は岡山大卒で一時は大手IT企業・DMMの美人広報としてメディアにも登場。本名で登録するSNSサイトでは、世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックス社の幹部などと友人関係にあるなど、セレブ生活を信じさせる情報もあったが、今回の事件では、被害者から「愛用者が見れば一目瞭然の粗末な偽物だった」という声もあり、本人が本物を手にしたことがない様子も伺えた。 また、一部被害者の返金要求に応じていなかったことから、資金的にも余裕があったようには思えない。 5年ほど前に松永容疑者と仕事で知り合った男性は「上昇志向はある感じだったけど、私が出会った頃はセレブ自慢はまったくしていなくて、給料前だからギリギリだという普通のOLみたいな話をしていた」というが、そのセレブキャラがエスカレートしたのは、この3年ほどのことで「文章が面白いので、そのうち本でも出したらどうかと思っていた」とそのキャラを信じていた編集者もいたほどだった。 昨年、Twitterに「今朝は逮捕される夢を見た。夢占いによると結婚したい気持ちの現れだとか」と書いていた松永容疑者だが、自らこれを正夢にしてしまった。 (文=和田修二)ば び ろ ん まつこ(@matsuko1223)Twitterより
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DMM元美人広報の“偽セレブ詐欺女”Twitterでのセレブ自慢もパクリだった!?「私が伝えた内容が……」
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